女性ホルモンの低下

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女性ホルモンの低下にご注意を

女性はいつもどんな時でも美しくありたいものです。
いくつになっても生き生きと輝いていたいものです。
その為には、
女性ホルモンの低下は無視できません。

女性ホルモンは、2つのホルモン

卵巣から分泌される女性ホルモンは、女性ホルモンとは、
エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステン(黄体ホルモン)という2つのホルモンのことをいいます。
プロゲステロン(黄体ホルモン)は
妊娠のホルモン。子宮の内膜を受精卵が着床しやすい状態に整え、妊娠したのちも、妊娠を継続させる働きを持っています。また、体温を上げる働きがあります。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は、思春期から分泌量が多くなってくる
女性らしさのホルモンです。
女性らしい身体を作り、子宮に作用して、妊娠に備え子宮の内膜を厚くしたり、妊娠の環境である受精卵の着床を助けたりする他、卵を作るホルモンでもあります。
また、自律神経、感情の働き、骨、関節、筋肉、胃腸、皮膚、粘膜、脳の働きにも、エストロゲンが大きくかかわってきます。

更年期とは閉経前後の10年くらいの期間を指し、この間、卵巣の機能が徐々に低下していきます。その結果、卵巣から分泌される女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの分泌が低下し、閉経が近づくとともに排卵の頻度も減っていきます。月経が1年以上ない場合、閉経と判断します。
更年期障害は更年期における内分泌的な問題に心理的な側面や社会的な側面が加わり、脳にある視床下部の神経活動に変化をもたらすことによって現れる様々な身体的・ 精神的な不調・異変といえます。

出典:大阪市立大学大学院医学研究科 産科婦人科学資料 

公益社団法人 日本産科婦人科学会
更年期女性エストロゲン推移図


女性ホルモンが低下してしまうと
女子力という言葉がありますが、その女子力を司るとも言える女性ホルモンが低下してしまったら、どんなことが起こるのでしょうか。
肌が荒れる、髪の毛にツヤがなくなったり量が減ったり、
月経不順や冷え、汗が止まらなくなる等、体に表れる変化に加え、精神的に落ち込みやすくなったり怒りっぽくなったり、やる気が失せてしまったり、出てくる症状は実に人それぞれです。

そんな時、例えば50歳前後の方であれば、更年期であると考えが及びますが、最近では30代・40代の方でも更年期と思われる症状に悩んでいる場合が増えているようです。
女性ホルモンの乱れは女性の身体を老化させ、放置すれば
40才代で見られる若年性更年期障害になりかねません。
さらに引き起こされる危険はそれだけではなく、子宮内膜増殖症が最近、20代~30代の女性に増えています。
子宮の内膜が異常に増殖してしまう病気で、子宮ガンの恐れもあると言われています。つまり、女性の2人に1人が生理不順という現実は、まさに危機的な状態と言えるのです。

もちろん年齢とともに女性ホルモンは低下しがちであり、閉経前後には更に急激に低下してしまうものなのですが、更年期であっても何ともなく乗り切れる人もいれば、様々な症状に激しく悩まされる人もいて、一筋縄ではいきません。
同じように、若くても生活習慣やストレスにより著しく女性ホルモンを低下させてしまう人もいます。
更年期と一言で言っても、そのタイプは一人ひとり全く違うと言っても過言ではないのです。
ですが、どんな症状の方にも言えるのは、更年期だから仕方がないと諦める必要はないということです。

更年期は治療によって楽にすることは可能です。

その方法は、病院で診てもらうことに加えて、
自分で漢方やサプリメントを選び飲んでみたり、食生活や生活習慣の改善など様々です。

また、特に30代・40代の方は女性ホルモン低下の原因であるストレスの解消、生活習慣の見直し、食事療法で改善を図ることは十分に可能です。
低下を食い止める為にも、早めに対処しておくことも大切になってきます。

自分のペースで、適した方法を見つけられれば更年期と上手に付き合っていけるはずですので、一人で考え込まずに、まずは試してみましょう。

更年期を明るく乗り切るには、エストロゲンの分泌を増やすことが
重要です。