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男性更年期になると寒気がするのはなぜ？
男性は女性に比べて暑がりな面があります。
これは、女性に比べて筋肉量が多いためで、体を少し動かすだけでも筋肉が燃焼して体がポカポカと温まりやすいです。
男性と女性の体が違うのは、男性ホルモンと女性ホルモンの量が違うためで、男性の場合は頼もしい骨格や筋肉量の増大など、男らしい体を作る男性ホルモンが優位に働いています。
加年で、精巣が萎縮しテストステロンの
分泌量が減り寒気を感じる
男性ホルモンの中でも精巣の間細胞から分泌されるテストステロンは、男性の生殖機能はもとより、男らしい体を作るために大きな役割を果たしています。
ですが、40歳前後になって男性更年期に入り、体が老化し始めると、精巣も次第に老化して萎縮していき、テストステロンの分泌量が減ります。
すると骨も次第にもろくなり、背が縮んだり筋肉量も落ちて寒気の要因ともなります。
さらにホルモンバランスの変化で自律神経が乱れて、代謝の低下や血の巡りが悪くなり、体温が低下したり手足や腰などの寒気を感じるようになります。
筋肉量の低下と血の巡りや代謝の悪さが原因で、寒気を感じるようになるのです。
女性と違って冷えに悩まされる経験がこれまで少ない男性にとっては、わずかな変化でも寒気を強く感じることがあります。
さらに男性更年期のために筋肉量が落ち、様々な心身の不調に悩んで食欲不振などが起こって体重も落ちてしまう場合、さらに寒気は酷くなりがちです。
体重が落ちると筋肉だけでなく、脂肪も落ちてしまうため、さらに燃やせるものがなくなって寒気を感じやすくなるのです。
一方、寒気は血の巡りが偏ることでももたらされます。
男性更年期になると、顔や上半身を中心にカッカッと燃え上がるような熱さやほてりを感じることがあります。
特に激しい運動をしたわけでもなく、暑い場所にいるわけでもないのに、熱い風呂に入ったようにのぼせ、汗がダラダラと滴り落ちます。
こうした状態が急にやってきて、急にひいていくため、のぼせた後は汗で体が冷えて一気に寒気がやってくることがあるのです。
テストステロンの分泌を増すと同時に、適度な運動をおこなうことで改善
自律神経が乱れて、代謝の低下や血の巡りが悪くなった状況の寒気を改善するには、適度な運動もいいようです。
運動は、ホルモンバランスを整え、自律神経系にも良い作用をすると考えられています。
そのため、男性ホルモン（テストステロン）が減少してきたときに、運動不足の状態であると、男性ホルモン（テストステロン）のバランスを整えよう、という体の働きが弱くなってしまい、結果として男性更年期障害の寒気の症状が強く出てしまうことになるのです。
なお、運動不足の人だけでなく、今まで激しい運動をしていたのに突然運動をやめた人も、男性更年期障害の寒気の症状が出やすい、と言われています。
やはり、急激な環境変化は、体や寒気に良くない、ということのようです。
運動不足では、体内に脂肪が蓄積される可能性が高く、それにより男性ホルモンの働きが低下します。
現在、男性更年期障害の寒気はスポーツを急にやめた人に、多く起きると言われています。
男性更年期検査では、遊離型テストステロンが8.5pg/ml未満なら男性ホルモンが低いと判断し、8.5pg/ml以上から11.8pg/ml未満の男性を男性ホルモンが低下傾向にあると判断され、寒気を引き起こす要因となります。
男性ホルモンであるテストステロンの分泌を増やし、適度な運動をすることで
男性更年期に起因する寒気を改善することができます。
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