男性更年期の動悸について

更年期障害の動悸といえば、女性にのみ起こると思っている方は多いでしょう。
更年期における男性の動悸について知られるようになったのが最近のことなので、それも仕方のないことです。
男性更年期の動悸の原因は女性と同じくホルモンバランスの乱れです。
女性は主に閉経前後に発症するのですが、男性には女性のように劇的にホルモンバランスが変化することは多くありません。
その分、動悸の症状があっても男性更年期であると考える人はなかなかいないかもしれません。

男性更年期障害の症状の一つである動悸

普通の生活でも、無理な運動をした後の動悸や、精神的なストレスなどで動悸を感じることはあるものですが、この動悸が長く続く・耐えられないほどに動悸が酷くなることがあれば、男性更年期を疑う必要があります。

男性ホルモンの分泌量は、情動や自律神経の働きそして動悸にも大きく影響します。
ホルモン分泌の司令塔となっているのは、脳の視床下部というところです。視床下部は、血中に流れ込むあらゆるホルモンの量をつねにチェックして、少しでも分泌量に増減があると、これを瞬時にとらえて、ただちに正常な量にするように指令を出します。

男性ホルモンであるテストステロンが減少すると、このシステムに狂いが生じ、血行不良、生活環境の変化、ストレスなどが重なり、発生する症状の一つが動悸です。

体内のホルモンバランスを整えましょう

ただ動悸がするだけでは、男性更年期による動悸と考えずに病院に行くことも少ないでしょう。
更に、男性の動悸は症状の度合いだけでなく、発症年齢の個人差が大きく、診断もかなり難しいものです。
原因不明の動悸に長い期間悩まされる人も少なくありません。
動悸をはじめ、何かしら不安な症状を感じている場合は、ホルモンバランスを整えることで改善がみられるかもしれません。
病院で動悸の薬を処方してもらう他にも、食生活を見直してみたり、運動をしたり気分転換をしたり、心にも体にもいい事をするように心がけることで男性ホルモンに働きかける工夫をして動悸の改善を心がけましょう。

動悸も男性更年期障害であることを理解しよう

男性更年期は周りの理解を得づらく、忙しい働き盛りの場合には仕事に支障が出てくることもあり得ます。
ですが、こういった時期は誰にでも訪れます。
動悸がするだけだからと無理をすることなく、助けを求めてみてください。
難しいことかもしれませんが、動悸改善のいい機会だと考え自分を労わってあげるような習慣を持っておくのも良いのではないでしょうか。
昔とは違い、女性も男性も更年期が終わった後も長く人生が続いてゆきます。
この先のよりよい暮らしを見据えてみる意味でも、毎日の生活にゆとりを持って過ごしていきましょう。

男性更年期検査では、遊離型テストステロンが8.5pg/ml未満なら男性ホルモンが低いと判断し、8.5pg/ml以上から11.8pg/ml未満の男性を男性ホルモンが低下傾向にあると判断され、動悸の原因の疑いがでてきます。

男性ホルモンであるテストステロンの分泌を増やし、適度な運動をすることで動悸の症状は改善されます。

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