男性更年期の発汗について

男性更年期の発汗について

発汗はテストステロンの分泌量の変化による自律神経の乱れ

発汗が多い症状が、４０代にさしかかって急に起こりはじめたといった、特定の原因が思い当たる場合、男性更年期による発汗と考えてみる必要があります。
それというのも、発汗については、それまでほとんど汗をかかなかったのが、急に多くなった場合には、男性更年期に現れる男性ホルモン、テストステロンの分泌量の減少による自律神経の乱れが原因になって、発汗が起こっている更年期障害の症状としての発汗の可能性があるからです。

男性も更年期に入ると、精巣の機能も衰えで分泌されていた男性ホルモンの量が徐々に減少してくると同時に、精巣からのテストステロン分泌も低下してきます。
この事が原因で、体温調節や血液の循環など自分の意思ではない体の調節機能である自律神経のコントロールが上手く行かなくなり、汗腺の調節機能が弱くなって乱れ発汗の症状が出てまいります。



更年期の発汗は、上半身に出やすい

発汗は、更年期になると、汗腺の調節機能が弱くなって乱れ、体温調節が上手く行かないので、体を動かしてもいないのに発汗したり、寝ている間にも発刊したる、いつでもどこでも汗をかくということが多くなりやすいのです。
また更年期の発汗には上半身に汗がでやすく、汗腺機能だけでなく体温調節機能が低下し、血流も悪くなります。
そのため、発汗は気温というよりは下半身の冷えに反応して、上半身に汗がでやすいです。

女性更年期の発汗はよく知られていますが、男性更年期も例外ではなく、発汗症状があり、その汗の量はかなりのものになります。
そして、コントロールができないので、時・場所おかまいなしで、特に寝汗がひどくなり、通常、寝ている間に正常な人間がかく寝汗が平均で1.5～2リットル程度と言われているのに対し、男性更年期が原因になる発汗においては、パジャマなどの着ているものがかなり濡れてしまうことも珍しくないのです。
こうなると、発汗が原因で目が覚めてしまいますし、そのままにしておくと風邪をひいてしまう心配もありますから、とにかく体を冷えから守るために発汗がある場合は着替える必要があります。

このように、男性更年期にも発汗という症状があるのはまちがいありませんが、その大量の発汗をきたす理由のひとつとして、ストレスがあると考えられています。

発汗の改善には、ストレスを貯めない生活環境を心がける

発汗の改善のため、できるだけストレスを感じない生活環境を作ることが大切で、仕事から帰ってきて寝るまでの間の時間を、できるだけリラックスして過ごすことによって、それが発汗を抑制する効果につながります。

軽い運動をして体をほぐし、少しだけ汗をかいておいてさっぱりした服装に着替えておくとか、早めに眠りに就くことで大量の発汗を抑えられたという事例もあります。
ストレスも更年期障害である発汗の特徴ですので、連動する要因を断ち切る事も効果的といえそうです。

男性更年期検査では、遊離型テストステロンが8.5pg/ml未満なら男性ホルモンが低いと判断し、8.5pg/ml以上から11.8pg/ml未満の男性を男性ホルモンが低下傾向にあると判断され発汗の原因ともなります。

男性更年期障害の症状は、