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男性更年期で長く続く倦怠感について
男性には無縁とされてきた更年期障害の倦怠感症状ですが、近年は男性にも男性更年期が訪れることがわかってきました。
春は特に体調を崩しやすく、風邪だと感じるような症状がでても、まさか更年期を疑うというような発想はないでしょう。
けれども、いつまでも体の調子が何となくすぐれないということが続く場合は、不定愁訴（倦怠感）を疑ってみる必要があります。
倦怠感は、男性更年期障害の特有の症状です。
倦怠感は、更年期に現れるさまざまな不快な症状の1つで、男性更年期にもおいても、倦怠感以外にもいろいろな症状が現れます。
特に男性更年期に強く出るのが倦怠感で、これまでやれていたスピードで仕事ができなくなったり、仕事をする時間が非常に長く、しんどく感じられたりといった具合に、とにかく体がだるくて重くて仕方がないという感覚に陥るのが倦怠感の特徴です。
倦怠感は、男性ホルモンであるテストステロンの
分泌量の低下が原因
倦怠感は、男性更年期障害の特有の症状（不定愁訴）です。
なぜ男性更年期に倦怠感が強く出るのかというと、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が減ることが原因と考えられています。
男性ホルモンのバランスが乱れると、自律神経の働きや情動にまで影響が及びます。
ホルモンバランスに影響される自律神経というのは、自分の意思とは関係なく、
心臓や胃腸、血管、内分泌、汗腺などの内臓器官の働きをコントロールしている
神経のことです。
交感神経と副交感神経の二つがあり、起きている時は心臓を活発にするため交感神経が、寝ている時は心臓の働きをゆっくりさせるために副交感神経が働くというように、相反する働きをしながら、互いにバランスをとって内臓の働きを調整しています。
男性ホルモンのバランスが乱れると、自律神経が変調をきたし、そのため、今までなら倦怠感や疲労を感じることなくできていた仕事や趣味も、男性ホルモンの分泌量が減ったために、疲れや倦怠感を強く感じてしまい、やる気も失われるという悪循環におちいってしまうことになるのです。
倦怠感の現れは、長い時間をかけ少しずつ進んでいきます。
男性更年期では、倦怠感の他にももっとたくさんの症状がでるのですが、とりわけ仕事をするのに障害になる倦怠感は、精神的にも肉体的にもダメージを大きく与えてしまうことから倦怠感は特に気になる症状になってしまいます。
男性ホルモンの減少というのは、それほど急激に起こるものではないため、４０代から６０代という、比較的長い時間にわたって徐々に体の不調が現れ、倦怠感の症状も、じわじわと重くなっていくため、まさか更年期とは思わなかった、という男性が多いのが特徴ともいえるでしょう。
特に倦怠感は、どこがどう悪いというわけでもなく、ただ疲れているのだろう、と感じてしまうことが多いだけに、見過ごしてしまいやすいのですが、あまりに長く続くようだと更年期の倦怠感を疑う必要があります。
男性更年期検査では、遊離型テストステロンが8.5pg/ml未満なら男性ホルモンが低いと判断し、8.5pg/ml以上から11.8pg/ml未満の男性を男性ホルモンが低下傾向にあると判断され倦怠感を誘発する原因になります。
倦怠感を改善するには、適度な運動と共に、男性ホルモンであるテストステロンの分泌を高めることがなによりも重要です。
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