男性更年期のめまい

めまいは、体のバランスの役割の機能が変調を起こすことでおき、グルグルと回転するようなめまいや、フワフワとした非回転性の症状があります。

一般的には、回転性めまいは一定期間だけ続いた後は完全に消えることが多く、非回転性のめまいは、いつの間にかめまいが起きて何か月から、何年も続くこともあります。
非回転性のめまいは、中年以降に多く更年期の症状の1つでもあります。

そもそも、男性には更年期はないと考えられてきましたが、今では働き盛りの40代から少しずつ身体に異変を生じさせ、70代をピークにあらゆる更年期の症状であるめまいが出てくることがわかってきました。
そんな男性更年期の時期というのは、めまいも40代から60代という比較的長い期間にわたって徐々に出てくるため、非常にわかりにくいとされています。
そのわかりにくさが、男性更年期が原因で起こるめまいの症状という事実を見逃すことになってきたのは間違いありません。

一般的には、三半規管の異常を疑う「めまい」ですが

倦怠感や疲労感は、年齢を重ねたことによる体力の低下と考えられますし、他にも肩こりや腰痛といった身体症状、性欲低下といったことも、一般的には年を取ったから仕方がないと思われてきました。
では、めまいがするといった症状はどうでしょうか？
めまいの場合は、通常、三半規管の異常を疑って耳鼻科を受診すると思います。
ですが、もともとは三半規管の異常ではないため、男性更年期が原因のめまいの場合は耳鼻科で調べても特定することが難しいのです。

めまいの原因が男性更年期の症状の場合も多い

今では、年齢やその人を取り巻くさまざまなストレス環境などから考え、めまいの原因は男性更年期の症状だと推測をすることができます。
そのため、まずおかしいなと感じたらめまいの症状を細かく説明するのが賢明です。
男性更年期で起こるめまいの特徴は、体が浮いているようなふわふわした感じが特徴で、浮動性のめまいと呼ばれるものが大半です。
これは更年期により男性ホルモンの分泌量が減ったために、自律神経に変調をきたすことが原因で起こるめまいです。

自律神経の変調により見られる症状として、心臓のどきどき、微熱、多汗、頭痛、めまい、疲れ、手足の冷え・しびれ、耳鳴りなどです。
これは体の異常ではなく「神経の緊張状態」ですから、病院でいくら検査しても「異常は見られません」と言われてしまいます。

原因の多くは疲労の蓄積や精神的ストレスの他、加年による男性ホルモン（テストステロン）の分泌低下により、バランスがくずれ、その結果、交感神経の働きが優位になり、他方の副交感神経の働きが抑えられてしまうことです。

めまいに影響する自律神経というのは、自分の意思とは関係なく、体をコントロールしている神経のことで、交感神経と副交感神経の二つがあり、相反する働きをしながら、互いにバランスをとって体内調整しています

通常、疲れすぎが原因でもめまいや体がふらふら、ふわふわしたりすることがありますが、そのようなめまいは十分な休息や睡眠をとることで解消されます。
十分な休息をとってもめまいが解消されないとしたら、それは自律神経に変調をきたして起こる男性の更年期特有のめまいと考えられることから、更年期による不調を疑う必要があります。

また、こうしためまいには耳鳴りを伴うこともありますので、それがひとつの判断材料になるでしょう。

男性更年期検査では、遊離型テストステロンが8.5pg/ml未満なら男性ホルモンが低いと判断し、8.5pg/ml以上から11.8pg/ml未満の男性を男性ホルモンが低下傾向にあると判断されめまいにも注意が必要です。

意識して適度な運動をしたり、サプリメントや食事で男性ホルモンであるテストステロンの分泌を高めることで「めまい」の症状は改善できます。

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