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アシタバについて
アシタバ(Angelica keiskei)は、房総半島、三浦半島、伊豆半島、伊豆諸島および紀伊半島東南の太平洋岸に自生する日本固有のセリ科の大型多年性植物です)。
その名が「今日その葉を摘んでも明日には新しい葉が出てくる」ということでついたと言われるほど生育力、生命力が旺盛な植物です。
このような背景もあって漢字では明日葉と表記されるものと思われます。原産地は八丈島と考えられています。滋養強壮によい薬草として紹介されたり、「アシタグサ」「ハチジョウソウ」などと呼ばれ痘瘡の治療に用いられていました。また、乳牛の牧草としても栽培され、乳の出をよくし、乳質を高めるといわれます。
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アシタバの特徴

アシタバは他の主な野菜類と比較して、栄養素に富む野菜であると思われます。特に、ビタミン類、ミネラル分が豊富であると共に食物繊維を豊富に含んでおり栄養価の高い食品と考えられます。
また、普通の植物にあまり含まれていないビタミンB1およびB2を含み、葉緑素が多いのも特徴です。
しかし、アシタバに含まれる成分として特に注目される成分は、茎、葉、根の分泌組織(油道)より滲出する黄色の組織液(黄汁)中に含まれるポリフェノールの一種であり、抗菌、抗酸化作用をもっているといわれているカルコン類と思われます。

長年の研究から八丈島産のアシタバ(A. keiskei Koidzumi)の根に含まれる黄汁成分の解析を行い、これまでに約10種類のカルコン類を単離、同定しています。特に、キサントアンゲロールや4-ヒドロキシデリシンの生理効果に関してこれまで科学論文として報告しています。
それらの効果は、抗菌活性や血管拡張作用、抗潰瘍および胃酸分泌抑制、抗炎症あるいは血液凝固に関連する効果など様々です。
近年では、腫瘍細胞の増殖を抑え、転移を抑制する効果があることが報告されており(8,9)、アシタバカルコンには様々な生理機能があることが知られています。

脂肪の代謝を促す

近年、以上に示したような様々な生理機能に加えて、黄汁中に含まれるカルコン類の新たな機能としてセルライト解消やダイエットを中心とした機能に関心が集まっています。また、これらの機能を標榜する健康食品が広く国内市場に出回っています。
セルライトは、皮下組織中の血行不良や、脂肪の代謝不良が原因で、肥大化した脂肪のまわりに老廃物や水分が溜まり、大きな塊となったものです。肌の表面がオレンジの皮(orange peel)のように凸凹の状態をいいます。
アシタバカルコンは、血行不良となったセルライト部分の血行を血管拡張作用によって改善し、脂肪の代謝を促すことでセルライトを解消すると考えられています。しかし、これまでセルライトを形成する組織がアシタバカルコンによって解消するという報告は行われていません。
また、血管拡張が起こり組織形態に改善が見られても脂肪分解の亢進が蓄積脂肪の解消には不可欠と思われます。これは一般的な肥満の解消にも関連するメカニズムですが、脂質代謝が亢進するデータはこれまで示されていないのが現状です。従って、セルライトの解消やダイエットに関連する作用機序の提示は今後の課題であり、アシタバカルコンの効果を裏付けるためにも必要と思われます。


アシタバは栄養素に富み、これまでの食経験から安全上大きな問題はない食品と考えられますが、今日健康食品で標榜されている生理機能や口承により広まった生理機能にはまだ科学的に証明されなければならない多くの問題点が残されていると思われます。
これまでの研究でアシタバの生理機能に関するいくつかの科学的根拠は示されていますが、全ての口承事例を証明するにはまだ多くの時間が必要かもしれません。今後の研究が期待される食品と思われます。
アシタバの摂り方
葉部と茎部の粉末をお湯や牛乳そしてヨーグルトに溶かし摂ったり、タブレットタイプを
1日10粒ほどを水やお湯で飲むようです。
また、最近では青汁としても手軽に飲めるようです。
んぷらとしてや薬味、野菜ジュースなどでもとることが出来るようです。
有効と思われる症状
・抗菌活性 ・抗酸化作用 ・血管拡張作用 ・抗潰瘍 ・胃酸分泌抑制 ・セルライトを解消